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第38回日本交流分析学会学術大会

大会長挨拶

日本に交流分析(TA)が導入されてから四十数年が経ち、2013年に開催される第38回日本交流分析学会学術大会は、ITAA国際大会と共同開催されることとなりました。これまで日本にTAを根づかせるために貢献してこられた多くの先達のご努力が、このような形で花開くことは、全ての日本のTA人にとって本当に嬉しく幸せなことです。あらためて先輩先生方に心よりの尊敬と謝意を表したいと思います。この記念すべき学術大会の大会長を務めさせていただくことは、身にあまる光栄であり、ご助力くださる学会の先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、大会テーマについて考えた時、世界とそして日本におけるTAの発展の道のりにも、さまざまな苦難があったことに思いが及びました。個人の心と同様にTAにも影があります。光が強いほど影も濃くなるように、意識性が強ければ強いほど、無意識も深いものとなります。気づきを通しての主体的選択と自律性の回復を強調するTAの中に、人間の魂の暗い淵をじっと見つめコンテインしようとする関係性TAが生まれたことは、必然的過程であったのでしょう。

セラピストの仕事は自分の心の闇を見つめ続けることだと思います。セラピストが受け入れることのできない体験をクライエントが「体験」することはできないからです。国際大会との共同企画である特別講演をお引き受けくださった北山修先生のご講演タイトルは「私たちの表と裏―精神分析的視点」です。きっと、暗がりを凝視する勇気を持てるようなお話をお聴きできることと思います。

この大会が参加者個人にとっても、日本のTAにとっても、光と影の統合のプロセスの一部となることを願っています。

第38回日本交流分析学会学術大会 大会長 島田 凉子(人間総合科学大学)

概要

テーマ
光と影
会期

2013年8月16日(金) 各種委員会・理事会

8月17日(土) 学術大会・評議員会・総会

会場
大阪国際会議場(大阪市北区中之島 5-3-51)
共同開催
2013 ITAA 国際大会 in OSAKA
プログラム
(予定)

特別講演「私たちの表と裏―精神分析の視点―」

北山修先生  九州大学名誉教授

シンポジウム

一般演題

募集期間 : 2013年1月15日(火)~3月15日(金)

形式 : ポスター発表(日本語・英語併記)

応募資格 : 日本交流分析学会正会員の方。

一般会員の方は発表者の共同演者として応募できます。
(未入会の方は、こちらで入会方法をご確認ください)

※詳細は追って本ホームページにてお伝えします。

大会事務局
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀1-9-24 PSRストレス医学研究所内
第38回日本交流分析学会学術大会事務局
大会長 島田凉子 事務局長 花岡啓子
E-mail : 2013ta38@js-ta.jp
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